一条工務店を検討している方にとって気になるであろう〔さらぽか空調〕。
我が家が一条工務店のi-smartに引っ越してから約3年半程経過しました。
この記事を見ていただいているあなたは今一条工務店で建築するか検討しているのでしょうか。
これまでに感じたさらぽか空調のメリット・デメリットについて一度まとめてみたいと思います。
この記事があなたの住宅購入のお役に立てれば幸いです。
さらぽか空調とは
一条工務店のホームページでは「全館さらぽか空調」と説明されています。
私が一条工務店と契約した約4年前には導入初期ということもありこれから「さらぽか空調をおすすめしていきます」と説明されたのを覚えています。
家は人生の中で多くの時間を過ごす空間ですので少しでも快適に過ごしたいという思いから導入を決めました。
一年中家の中で快適に過ごせると聞くとすごく魅力的に感じますよね。
夏は「さら」っと床冷房
夏には〔さらぽか空調〕の「さら」の部分である床冷房を活用します。
床暖房利用しているパイプに水を流すことで床を冷やして涼しくする仕組みのようです。
さらぽか空調を導入すると各部屋に天井埋め込み式のサーキュレータが付いてきます。
基本的な使い方としては床冷房をつけてサーキュレーターをつけて空気を循環し部屋の中をさらっと快適にします。
メリットは少し暑い日でもエアコンをつけることなく夏を快適に過ごすことができるところです。
しかし、就寝時猛暑日にはエアコンなしで就寝するには少し寝苦しいことがあるのでまったくのエアコンなしでを過ごせるというわけにはいかないようです。
ただし、猛暑日でも日中LDKではエアコンはつけていないことからあくまでも就寝する部屋にエアコンが1台あれば快適に過ごせます。
(あくまでも我が家での感覚なのでこれは暑がりや寒がりなど個人差は生じるため一概には言えません)
床冷房のメリット
夏でも各部屋サーキュレーターで快適に過ごすことができる
→2022年夏・・・過ごせなくなりました。- 除湿機能でカビ・ダニの発生を抑制してくれる
- 真夏でも日中のLDKではエアコンなしで快適に過ごせる
床冷房のデメリット
- 床冷房をつけてからすぐには効果を発揮しない(1日ほど冷えるまでに時間がかかります)
- 真夏の就寝時はエアコンが必要な場合がある(人によりけり)
- 足元が冷えるので冷え性の方の場合はスリッパか靴下を履く必要がある
- まだ故障していないがメンテナンス料が未知数
床冷房の現状考えうるメリット・デメリットはこんな感じでしょうか。
正直メリットよりもデメリットの方が多くね?って思われるかもしれませんが、導入コストや今後故障した際のメンテナンスなどを考えると床冷房をつけるよりもエアコンをつけた方が各部屋で調整することができ、故障した際のメンテナンス費用も圧倒的に安くすみそう。
と感じでいます。
ただし、だからと言って床冷房を採用したことを後悔しているわけではありません。
床暖房でもお伝えしますが、部屋間を移動するときやどの部屋に行く時も室内温度の寒暖差が少ないことは生活する上で不快感があまりなく過ごすことができます。
床冷房をつけるメリット、つけずにエアコンにするメリットはどちらもあると思います。
工場見学などで実際に体感してみて判断するのが一番です。
特にお子様がいらっしゃるご家庭などでは、子供は代謝がいいのでどうしても大人は床冷房だけで快適に過ごしていても子供は汗だく。
なんてこともあります。(実際に我が家では就寝時、大人は快適と感じていても子供が汗だくのことがあるので真夏の就寝時には子供の様子を確認しつつエアコンやサーキュレータで調整しながら使っています。)
電気代についてですが、床冷房をつけた場合と床冷房をつけずにエアコンのみで部屋を冷やした場合を比較しても差はあまりありませんでしたので床冷房オンリーもしくはエアコンオンリーの場合での電気代は同程度と考えて良いでしょう。
冬か「ぽか」っと床暖房
冬には〔さらぽか空調〕の「ぽか」の部分である床暖房を活用します。
一条工務店の「i-smart」では全館床暖房が標準仕様として採用されています。
一条工務店といえば〔全館床暖房〕というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
実際に3年以上暮らしてみて感じたことですが、真冬に廊下に出た時のあの「寒さ」それを感じることがなくなったことがとてもメリットです。
先ほど真夏には就寝時エアコンをつけて就寝していた。と記載しておりましたが、真冬でも床暖房のみでの生活が可能です。
一条工務店で暮らし始めてから4年以上経過しますが冬にエアコンをつけたことがありません。
真夏にエアコンを利用しなければ年中不要になるため付けなくてもよくなるのでありがたかったんですがそう上手くはいきません(笑)
また、床暖房を付けている時に厄介なのが「乾燥」です。
毎年冬になると各部屋に加湿器を置いて利用しています。
加湿器を置いておかなければ喉がやられてしまうレベルまで乾燥します。
(まぁ洗濯物は早く乾くのでいいのですけどね)
正直毎日加湿器をつけておかないといけないのは非常にめんどくさい。
床暖房のメリット
- どの部屋に移動しても一定温度で快適(夜中のトイレも余裕(笑))
- 布団から出たくないという衝動が抑えられる
- 真冬でもエアコンを必要としない
- 洗濯物が早く乾く(乾燥しているため)←メリット?
- 薄着で過ごすことができる(冬でも基本的にTシャツ1枚で家族で過ごしています)
床暖房のデメリット
- 室内がかなり乾燥するため加湿器が必要になる
- 室内が快適すぎるため外出時の寒さ耐性が低くなる
- 床冷房と同じく暖かさを感じるのは早くても1日後から(即効性はない)
- 温度設定を誤ると少し動くと真冬でも汗をかく
床冷房はまだあまり実績がない状況の時に導入しましたがさすが実績のある床暖房です。
「乾燥」以外は24時間とても快適に1日を過ごすことができるのでとても満足です。
前居では、真冬の夜中にトイレに行きたくなっても廊下に出ると寒いから億劫になっていたり、朝起きる際に布団から出るのが嫌で結局ギリギリまで寝てしまう・・・なんてこともありましたが廊下でも温度が一定のため極端に少なくなりました(←なくなってはいない(笑))
外出からの帰宅時の玄関扉を開けた瞬間の暖かさにはいまだに感動します。
さいごに
一条工務店のさらぽか空調はとても魅力的な商品です。
全館床暖房については、乾燥はありますがエアコンを必要としなく真冬でも快適に過ごせることから大満足です。
床冷房については個人差があり、採用した方がいい方と採用しない方がいい方に分かれる商品であると感じました。
私の考えるさらぽか(床冷房)を採用しない方がいいという方の特徴を最後にお伝えしたいと思います。
採用しない方がいい人の特徴
- 冷え性の家族がいる場合
(冷え性の方は足が冷えることがストレスに感じることがあるため夏場はエアコンの方が快適) - メンテナンス費用を少しでも抑えたい場合
(実際にメンテナンスはまだしたことはありませんが、天井のサーキュレーターやさらぽか故障時を考えるとエアコン設置の方がメンテナンス費用は安い) - オプション費用を少しでも抑えたい
(さらぽか空調のオプション費用は坪1.5万円と高額です。その他にどうしても外せないオプションがある場合にはそちらに回すのも手です) - 暑くなったらすぐに室内を冷やしたい場合
(床冷房・暖房はすぐに効果は出ず1日以上経過してようやく室内温度が変化するので少し余裕を持ってON/OFFする必要があります)
床暖房にしても床冷房にしてもどちらでもそうですが、寒くなってきたのでつける、暑くなってきたのでつけるとしても即効性がないのでつけて最短1日後にようやく暖かさや寒さを感じることができるためつける時期や消す時期を考えるのが毎年の悩みになっています。
「天気予報でもう暖かくなりそうだからそろそろ床暖房切るか」と思い切っても1週間後に寒気が戻ってきた場合などは最悪です。「あ〜寒っ」ってな感じになってしまいます(笑)
また、近年夏と冬の感覚が少し短くなってきている気が個人的にするので床暖房を切ってその2,3週間後には床暖房をつけるとなってしまうこともありました。
そういう点ではエアコンの方が使い勝手はいいかもしれませんが、全館さらぽかの快適感を味わってしまうとなかなか癖になってやめられない。
もどかしい(笑)
夏の時期に入居宅訪問でさらぽか空調を実際に導入したご家庭に訪問して実際に暮らしている方の意見・感想を聞くのが一番です。
後悔のないような選択をしてくださいね。